心のマネジメント

心のマネジメントが社員の幸福度を左右する理由

こんにちは、コーチ社労士事務所の池澤です。

〜こんな悩みはありませんか?〜

社員の離職率が高い。
モチベーションが続かず、業績が安定しない。
「働きやすい職場づくり」に取り組んでいるのに、なぜか社員が疲弊している──。

これらの課題の背景には、**「心のマネジメント不足」**が潜んでいる可能性があります。

心のマネジメントとは何か?

「心のマネジメント」とは、社員一人ひとりのメンタル面に配慮し、安心して働ける心理的環境を整える取り組みを指します。これは、制度や福利厚生だけではなく、日々のコミュニケーションや組織文化、管理職の接し方にも深く関係しています。

働く人の「考え方」と「感情」に寄り添うということ

私たちが考える「心のマネジメント」は、
制度や仕組みを整えることだけではありません。

それは、働く人の「考え方」と「感情」に着目し、
日々を前向きな気持ちで過ごせるような環境を整えること。

言い換えれば、人が人らしく働ける土壌をつくることです。

「最近ちょっと心が疲れているな」
「同僚の様子がいつもと違って気になる」
「子どもが元氣がなくて心配」

そんなふうに感じる瞬間、誰にでもあるのではないでしょうか。
そして、そんな時に——

「こんなふうに関わってみてはどうでしょう」
「こんな言葉、自分自身にかけてみませんか」
「こんな考え方もありますよ」

私たちからできるのは、ほんのささやかなご提案です。
でもその小さなきっかけが、働く人の毎日や、職場全体の空気を少しずつ変えていくこともあります。

キーワードは「ストローク」──心の栄養

ここでひとつ、ご紹介したい言葉があります。
それが**「ストローク」**です。

ストロークとは、交流分析(Transactional Analysis)の用語で、
人と人との間で交わされるあらゆる反応や働きかけのことを指します。

たとえば——
・「ありがとう」のひとこと
・目を見てうなずく
・笑顔で挨拶する
・相手の話を最後まで静かに聴く

こうした日々の小さなやりとりが、
「あなたはここにいていいんだよ」
「あなたの存在は大切ですよ」
というメッセージとなり、私たちの心を支えてくれるのです。

自分にも、ストロークを。

ストロークは他人に与えるものだけではありません。
ときには、自分自身にも必要です。

「今日もよく頑張ったね」
「ちょっと疲れてるけど、それも大切な自分の一部」

こんなふうに、自分を受け入れ、認めてあげることもまた、大事な心のケアです。

心のマネジメントが職場を変える

経営者の皆さんにとって、「社員の幸福度」という言葉は、少しふわっとしたものに感じられるかもしれません。
ですが、人は「安心できる場」でこそ、力を発揮できます。

目に見えない心の状態が、職場の空気をつくり、仕事の質やチームの力を左右する——これは間違いありません。

制度や評価も大切。
でも、それを支える“人の心”に目を向けることこそが、
組織にとっての本当の土台づくりになるのではないでしょうか。

まずは、できることから

特別なことをする必要はありません。
・あいさつに、もうひとつ笑顔を添えてみる
・最近話していないあの人に、ひと声かけてみる
・自分の心にも、ちょっとだけ優しくなる

そんな小さなことが、心のマネジメントの一歩目です。

おわりに

社員一人ひとりの心が穏やかで、前向きであること。
それは、企業の持続的な成長にもつながります。

私たち社労士は、制度や仕組みの整備だけでなく、
「人と人との関わり」や「心の在り方」にも寄り添いながら、
経営者の皆さんと伴走していきたいと考えています。

大切な誰かのために。
そして、自分自身のために。
心のマネジメント、はじめてみませんか?